「タイカレーが食べたい」
シロムに来てから、ずっとそのことを考えていた。
Googleで「バンコク マッサマン 有名店」と調べると、同じ名前が何度も出てきた。「クルアアロイアロイ(ครัว อร่อย-อร่อย)」。
クルア=台所、アロイ=おいしい。直訳すると、”おいしいおいしいの台所”。
名前だけで、腹が減る。
あっさり入れた、有名店
行列を覚悟して向かったら、拍子抜けするほどスムーズに席についた。
店内は飾り気のない、昔ながらの大衆食堂。天井には古いファンが回り、壁には雑誌の切り抜きや賞状が貼られている。観光客向けにおしゃれに作られた場所ではないけれど、だからこそ、本物感がある。


ポークのマッサマンカレーを選んだ
メニューは日本語・英語・タイ語の3カ国語対応。外国人客も多い証拠だ。
おすすめの1番・2番はどちらもマッサマンカレー。チキン(100バーツ)かポーク(90バーツ)で迷って、ポークにした。ついでにローゼルドリンク(20バーツ)もオーダー。

3層の味わい——甘み、酸味、そして旨味


まずスープをひと口。
最初はココナッツミルクのまろやかな甘みが広がる。やさしくて、ほっとするような甘さ。でも次の瞬間——酸味が来る。
甘みを追いかけてくるような、キレのある酸。そして最後に、スパイスと肉の旨みがじわじわ重なってくる。
甘み→酸味→旨味。この三段階が、一口の中にきれいに収まっている。
ゴロッとしたポークはほろほろで、じゃがいもはスープをたっぷり吸い込んでいる。食べ応えは十分。なのに、しつこくない。ご飯が足りなくなって、おかわりした。

厨房のおばちゃんと、二重価格の話
このお店、おそらく外国人用と現地人用の2重価格がある。バンコクの観光地ではよくある話だ。
でも今回は、厨房のおばちゃんとなんとなく打ち解けて、気づいたら現地価格で食べさせてくれた。
旅の醍醐味は、そういう”なんとなく”が積み重なっていくことだと思う。

📍 店舗情報
クルアアロイアロイ(ครัว อร่อย-อร่อย / Krua Aroy-Aroy)
| 場所 | バンコク・シロム |
| マッサマンポークカレー | 90バーツ(約390円) |
| マッサマンチキンカレー | 100バーツ |
| ローゼルドリンク | 20バーツ |
バンコクでマッサマンカレーを食べるなら、シロムのクルアアロイアロイへ。

