古民家に軒を連ねる、クラフトビレッジ。
以前泊まったBLOOMZ HOSTELのスタッフに教えてもらったのが、バーン・カーン・ワット(Baan Kang Wat)だった。チェンマイ旧市街から空港側にいったエリアにある、木造平屋建ての複合アートビレッジだ。雑貨からシュークリーム、工房体験まで、ジャンルの違う店がエリア一帯に軒を連ねている、アートビレッジだ。
小さな古民家風のショップが立ち並ぶクラフトヴィレッジ「バーン・カーン・ワット」では、木陰でリラックスしながら、地元の人々や観光客が楽しめる様々なアクティビティを提供しています。DIYクラスに参加して、自分だけの手作り作品を作ってお土産に持ち帰ることができます。アーティストを数多く輩出しているチェンマイの作家たちによるユニークな工芸品のお店が並んでいて、個性あふれる作品を手に取って吟味しながら購入も可能。オーガニック系のおしゃれなカフェなども人気で、特製ドリンク、自家製ベーカリーやホームメイドのアイスクリームを味わいながら、ひと休みすることもできます。安全な食材を使ったおいしいフードメニューやコーヒーなどのドリンクをお楽しみください。
木造の通りを歩く

入口に立つ丸い複数のカーブミラーは、有名なスポットらしく、自撮りしている人も多い。


敷地内を進むと、店や工房が軒を連ねている。古民家をリノベしながら、利活用するためアーティストに貸し出しているとのこと。それぞれのアーティストの想い想いの作品を実際に手にとったり、作成過程を見ることができるので、ワクワクが止まらない。





タイルアートの壁

歩みを進めると、敷地の一角に何百枚もの小さなタイルに世界中の旅行者が絵を描いた壁がある。「DAMOEE STUDIO」「MADE BY LOOOOVE」という看板の下、韓国語のあいさつや新年メッセージ、国旗、動物のイラストまでびっしり詰まっていて、眺めているだけで時間を忘れる。


丸テーブルの上には「DONATE BOX」と書かれたガラス瓶が置かれていて、5〜10バーツ程度の寄付でタイルに自由に絵を描ける参加型のアートウォールだと分かった。日付が書き込まれたタイルもあり、常設で描き足されていく仕組みのようだった。

工房エリア
敷地の奥へ進むと、革製品やアクセサリーの工房が集まる一角に出た。どの工房も作業の手元が見える造りになっていて、つい一軒ずつ足を止めてしまう。
その中でも、目に入ったのが「Note a Book」という本・革製ジャーナルの店だ。白壁一面に手書きの詩が描かれていて、来訪者がスタンプや落書きを残していける仕組みになっている。

壁のカリグラフィーには「When you read, you are reading the writer’s words. But when you write, you are reading your soul.」という一節が添えられている。読むとき人は書き手の言葉を読んでいるが、書くとき人は自分自身の魂を読んでいる、という意味だ。店名の「Note a Book」らしい、静かに刺さる言葉だった。


店内には、案内カードに体験の仕組みが書かれていた。ジャーナルを1冊購入(75〜850バーツ)すると、レザースタンプの刻印とインクスタンプの装飾が無料でついてくる。自分だけの1冊に仕上がる、ちょっとした思い出づくりの店だ。

そのすぐ近くで、革小物にアルファベットを打ち込むレザークラフトの工房を見つけた。金属製の刻印セットとハンマーが並び、順番待ちの客がひとつひとつ丁寧に打ち込んでいた。すぐそばには、ハンマーで金属を打つシルバーアクセサリー作りの工房も併設されている。

さらに奥には、白い無地の陶器に絵付けをする工房もあった。絵の具で汚れたパレットが作業台に置かれ、これから色をのせる白無地のマグカップや皿が棚にずらりと並んでいる。

食のエリアへ
工房エリアを抜けると、すり鉢状に段々になった円形の広場に出る。芝生と石段のベンチが円を描くように並び、多くの客が靴を脱いで座り込み、食事を楽しんでいた。円形劇場のような造りで、ここだけ空気がゆったりしている。

広場の脇では、薪火にかけた中華鍋でカオソーイ(北タイ風カレー麺)を煮込んでいた。骨付き肉とスパイスの香りが漂ってきて、揚げ麺とパクチーの薬味も添えられている。今回はお昼ということもあり、長蛇の列だったため、食べずに見て回っただけにしたが、とても美味しそうだった。


広場のすぐ近くにはカフェエリアが広がっていて、コーヒーの香りにつられて足が向いた。


さらに先へ進むと、うさぎの形をしたシュークリームの専門店「Rabbit Friday .CHOUX」がある。木彫りの看板にウサギのイラストロゴが添えられていて、店先だけでも十分に写真映えする。


注文が入ると、奥の厨房でスタッフがシュー生地に絞り袋でクリームを詰めてくれる。うさぎの耳までしっかり再現されたシューが、6個1セットで提供される。それぞれ、テイストも選べて、ミルク35バーツ、チョコレート110バーツ、バニラ95バーツと単品でも買えるが、6個セット85バーツがちょうどいい量だ。

6個セット(85バーツ、約425円)を買って、その場のテーブルで実食。外の生地はサクサクで、中のクリームは甘すぎず、ひんやりとしていて、歩き回った身体が喜ぶ。

シューで一息ついたあとは、散策を再開。


カフェをみつけて、『Obchoei Original Homemade』へ。
大きなガジュマルの木が生い茂る通り沿いにあり、カラフルなリボン飾りが天井を彩っている。初めてなのに、実家に帰った時のような懐かしさや安心感があるカフェだ。





注文したのはアイスカフェラテ。座って一息つくと、歩き疲れがすっと引いていった。


大きな木の下に伸びる通りには、雑貨や革小物の露店がぽつぽつと並ぶ。パラソルの下でギターを弾き語りするミュージシャンもいて、歩いているだけで飽きない。
まとめ
バーン・カーン・ワットで過ごしたのは1.5時間ほど。入り口だけの通りだけかと思ったが、雑貨から、工房、タイルアートの壁、うさぎのシュークリームまで、一つの敷地の中にこれだけ違うジャンルの店が並んでいるとは思わなかった。訪れたのは土曜の昼時で、飲食店を中心に席がなかなか空かないほど混み合っていた。人気の観光スポットだけあって、工房も食のエリアも次々と客が入れ替わっていく。
次にチェンマイへ来ることがあれば、時間をずらして、もう少し早めの時間帯に訪れたい。順番待ちの列が落ち着いているうちに、体験型アクティビティにもぜひ参加をしてみたい。
📍基本情報
| 名称 | バーン・カーン・ワット(Baan Kang Wat/บ้านข้างวัด) |
| エリア | ソイ・ラーンクワード(Soi Lan Kword)、チェンマイ旧市街の北西 |
| 営業時間 | 10:00〜18:00(月曜定休、店舗により異なる) |
| pick up spot | 工房エリア(革製品・グラスペイント・似顔絵・陶芸絵付け)、タイルアートの壁、食のエリア(Rabbit Friday .CHOUX・Obchoei Original Homemade) |


