ビブグルマンに6年連続で掲載され続けるカオソーイ食堂。
カオソーイは、ココナッツミルクベースのカレースープに揚げ麺と茹で麺を合わせた北タイの国民食だ。チェンマイには名店がいくつも点在するが、その中でもミシュランガイドのビブグルマンに2021年から2026年まで6年連続で選ばれ続けている食堂が、カオソーイメーサイ(ร้านข้าวซอยแม่สาย)だ。木造の建物と昔ながらの店構えが、地域に根づいた日常の一杯であることを物語っている。観光地化されたエリアからは離れているが、地元客の足が途切れることはない。
木造の建物が目印の店構え

店は、派手な装飾はなく、木造の柱と瓦屋根がそのまま外観になっており、長年同じ場所で営業を続けてきたことが、看板の風合いからも伝わってくる。営業時間が16:00までと早めなので、昼食としての訪問が現実的だ。
昔ながらの雰囲気が残る店内

木のテーブルと椅子が並ぶ店内は、装飾を最小限に抑えた食堂そのもの。昼どきになると地元客で席が埋まっていく。

壁のメニュー看板を頼りに注文する客席は、昼時になるとほぼ埋まる。最低注文金額は150バーツ(約750円)で、QRコード決済にも対応している。現金だけでなく電子決済にも対応しているのは、観光客にとってもありがたいポイントだ。

厨房のすぐ脇に、ミシュランガイドのステッカーが貼られていた。派手にアピールする様子はなく、日常の営業風景に自然と溶け込んでいる。

近づいて見ると、ステッカーには2021年から2026年までの年号が並んでいる。毎年評価を更新し続け、6年連続でビブグルマンに選ばれてきたことがわかる。一度きりの評価ではなく、継続して選ばれ続けている点がこの店の実力を示している。味を保ち続けることの難しさを考えると、この継続年数は簡単に出せる数字ではない。
メニューは写真付きで注文しやすい

各テーブルには写真付きのメニューが用意されていて、タイ語が読めなくても料理を選びやすい。カオソーイは鶏・牛・豚のほか、牛団子・豚団子のバージョンまで揃う。

カオソーイ以外にも、カノムチンナムギアオやクイティアオナムギアオといった麺料理があり、ドリンクは各20バーツ(約100円)で統一されている。カノムチンナムギアオは米麺に豚肉ベースの汁をかけた北タイの料理で、カオソーイとはまた違う味わいが楽しめる。
| メニュー | 価格 |
|---|---|
| カオソーイ鶏 | 55THB(約275円) |
| カオソーイ牛 | 60THB(約300円) |
| カオソーイ豚 | 55THB(約275円) |
| カオソーイ牛団子 | 60THB(約300円) |
| カオソーイ豚団子 | 55THB(約275円) |
| カノムチンナムギアオ | 40THB(約200円) |
| クイティアオナムギアオ | 50THB(約250円) |
| クイティアオ牛 | 55THB(約275円) |
| ドリンク各種 | 20THB(約100円) |
今回注文したのはカオソーイビーフ、60バーツ(約300円)。青菜漬け・生シャロット・ライムが付け合わせとして添えられ、麺は生の卵麺、トッピングに揚げ麺が使われている。カオソーイ以外の麺料理も同じ生麺をベースにしていて、店内で仕込みから提供まで完結する仕組みだ。
カオソーイビーフをオーダー

注文が通ると、厨房ではスタッフが次々と器に盛り付けていく。回転の速さも、地元客に長く支持されてきた理由の一つだ。

運ばれてきたカオソーイビーフは、揚げ麺が茶色いスープの上にたっぷりと乗っている。ライムと生シャロット、青菜漬けが小皿で添えられ、好みで加える仕組みだ。

テーブルには冷水のカップも一緒に置かれる。暑いチェンマイの昼どきに、熱いスープと冷たい水を交互に口にする組み合わせだ。

箸とレンゲを使い、揚げ麺の下に沈んだ茹で麺とスープを一緒にすくう。牛肉は煮込まれて柔らかく、スープにしっかり馴染んでいる。

麺を持ち上げると、パリッとした揚げ麺と、スープを吸って柔らかくなった茹で麺の両方が絡んでくる。ライムを搾ると酸味が加わり、スープの印象が変わる。

最後はスープまで飲み干して完食。60バーツという価格で、ミシュランに評価され続ける一杯を味わえる。
感想としては、ビブグルマン6年連続という大きなハードルを前に、期待が少し大きかったかもしれない。
生麺の仕込みと、天日干しの食器

厨房の裏手では、生の卵麺が仕込まれていた。茹で麺・揚げ麺ともにこの生麺から作られている。

店の外では、洗い終えたスプーンと箸が天日干しされている。乾燥機を使わない昔ながらのやり方が、そのまま日々の営業風景として残っている。回転の速い食堂ならではの光景で、洗浄から乾燥まで店の外で完結している様子がうかがえる。
日常に根づく、変わらない一杯
カオソーイメーサイは、観光客向けの演出を加えることなく、6年連続でミシュランガイドに評価され続けている食堂だ。木造の建物、天日干しの食器、写真付きのメニュー。どれも日常の延長にあるもので、それが変わらぬ味を支えている。60バーツのカオソーイビーフは、その日常を体感できる一杯だ。観光名所を巡り、地元の暮らしに触れたいときに立ち寄りたい店だ。
評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 価格 | ★★★☆☆ |
| ロケーション | ★★★☆☆ |
| テイスト | ★★☆☆☆ |
| 清潔さ | ★★★☆☆ |
| リピート度 | ★★☆☆☆ |
SHOP INFO
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 店名 | カオソーイメーサイ(ร้านข้าวซอยแม่สาย) |
| 住所 | 29/1 Ratchaphuek Road, Chang Phueak, Chiang Mai 50300 |
| 営業時間 | 8:00〜16:00 |
| 電話番号 | (053) 213284 |
| 価格帯 | 20〜60THB(約100〜300円) |
| おすすめ | カオソーイビーフ(60THB) |

