北方の薔薇にて、The Yarderになる。
チェンマイのTHE YARD(บ้านญาติ โฮสเทล เชียงใหม่)に2泊した。旧市街の中心にあり、ワット・ケートエリアの住宅街に建つホステルでアクセスも抜群。また、バンコクにも姉妹店を持つ。今回泊まったの8人部屋の混合ドミトリーをレポートする。
竹垣のゲートをくぐって
通りに面した鉄製のゲートに「THE YARD」のプレートが掲げられている。両脇には併設ネイルサロン「HEMEL」の案内も並び、ゲートの先は木々に囲まれたアプローチで、奥に木造の建物が見え隠れする。

看板にはタイ語で「บ้านญาติ โฮสเทล เชียงใหม่」と併記されている。直訳すると「親戚の家」を意味する言葉で、初めてでもアットホームな空間が、まさにそこにある。

ここの門を抜けると視界が開け、中庭の様子が見えてくる。


受付とヨガクラスの案内
受付は簡素な小屋で、カウンターの上に様々な案内や、オリジナルグッズが吊るされている。


受付脇の壁には「WE DON’T OFFER DEALS − WE OFFER MEANING」の掲示。直接予約をすると宿泊料金が7%割引になり、同じく7%が近隣のカレン族コミュニティへの森林火災防止支援に充てられる仕組みが説明されている。
ぜひ直接公式サイトからの予約をおすすめする。


バンコクに本店をおき、チェンマイが姉妹店。バンコクのTHE YARDに魅了され、チェンマイのTHE YARDにくるバックパッカーも多く、私もその一人。
また、受付では宿泊者向けのオリジナルグッズも販売している。バンダナ390THB(約1,950円)、キャップ590THB(約2,950円)、Tシャツ690THB(約3,450円)。

カウンターには「YARD JOURNAL」のノートとチップボックスも置かれている。宿泊者が書き残したメモや手紙を綴じるノートで、デジタル化された今日では珍しい光景。

カウンター脇には「YOGA CLASS」の案内。無料のヨガクラスがあり、参加はスケジュールを確認して受付でサインアップする方式だ。実際に1時間みっちりのクラスに参加し、とても爽やかな朝を迎えられた。講師はドイツ出身の女性で、フリーアコモデーション(滞在と引き換えに宿の手伝いをする仕組み)でこの宿に滞在していた。
タルチョが揺れる中庭
受付を抜けると、コの字型に建物が並ぶ中庭に出る。頭上にはチベット仏教のタルチョ(祈祷旗)が張られ、色とりどりの布が風に揺れている。

テーブルとベンチが点在し、芝生の広場では寝転がって過ごせ、作業用のテーブル、日光浴用のマット、想い想いの過ごし方ができる広さだ。




ドリンクを提供するバーカウンターもここに面している。ソフトドリンクやビールの冷蔵庫と、コーヒー・紅茶用の道具が並ぶ。朝には、ここで朝食が提供される。
そして、地味だが、ウォーターリフィルも無料であり、長期滞在者はもちろん、バックパッカーにも助かる。

中庭は禁煙で、喫煙者は専用の「SMOKING CLUB」エリアに移動する決まりになっている。




受付から、回廊でつながる建物脇には、夜になるとランタンが灯る共有ラウンジがある。


THE COMMON ROOM
共有ラウンジの入口には手作りの布看板で「THE COMMON ROOM」と掲げられている。

室内は片流れの高い天井で、片側の壁一面が窓になっていて、十分な広さがある。床にはクッション敷きのマットが並び、中庭を望みながら本を読んだり、寝転がる宿泊者の姿もあった。


部屋の奥にはテレビとソファがあり、映画や動画を見ながらくつろぐスペースになっている。さらにその奥には、共有のキッチンも完備している。

左奥には、併設されたネイルサロンで施術されている。また、壁際には、ごろ寝用のクッションが積まれ、想い想いの体勢で過ごせる。

共有キッチンには、シンクと、ガス2口コンロと電子レンジ、電子ケトルも完備。

シンクの反対側には、トースターオーブンと冷凍庫があり、調味料や食器も自由に使える状態で置かれているので、自炊もできる。

WiFiと作業環境
コモンスペースでのテーブルで計測したWiFi速度は爆速の310Mbps。屋外での作業も、冷房の効いた室内でのデスク作業も両方できる環境で、通信面のストレスはなくスムーズな時間を過ごせた。

コモンスペースから宿泊棟までの回廊
壁の一角には宿泊者が残したメッセージや手描きのイラストが貼られている。クリスマスカードや「Thank you THE YARD for having me」の一言など、Yarder(宿泊者の愛称)たちの足跡が残る。

使わなくなった衣類やアメニティを譲り合う「SHARING STUFF」の棚もある。Tシャツ、サンダル、シャンプーやコスメの余りものが並び、空間だけではなく、モノも必要な人が自由に持っていけるシェア精神が根付く仕組みだ。

ランドリースペースも完備しており、セルフサービス式となっていた。

料金は洗濯50THB(約250円)、乾燥50THB(約250円)。使用後は受付で支払う仕組みだ。

宿泊棟
宿泊棟は平屋建てで、個室やドミトリー部屋もあり、複数の棟がある。

部屋は電子キーロック式で、廊下にはキーカードのタッチ部分と靴置き台が並ぶ。

泊まったドミトリー部屋のドアには「LHEN-1(เหลน-1)」と手描きされた木製プレートが下がる。

室内は2段ベッドが向かい合わせに並ぶ8人用の混合ドミトリー。各ベッドはカーテンで仕切られ、プライバシーも確保できる。



ベッド下は金属メッシュの収納スペースになっていて、南京錠で施錠できる。荷物の出し入れは扉を開けて行う仕組みだ。

ベッドには読書灯とコンセントが備わり、枕元で充電しながら過ごせる。小さな棚もあり、メガネをおいたりもできるので、宿泊者のことがよくわかっている作りだ。


厚手のバスタオルも各ベットに置いてくれている。

宿泊棟の裏側には、洗濯物を干すスペースもあり、これも旅人としては、本当に助かる。

水回り|シャワー・トイレ
水回りは共有。シャワーは個室が並ぶ廊下になっていて、床は明るいタイル敷きだ。
4つのシャワーと、5つの個室トイレが完備されており、慌ただしい朝でも余裕を持って利用できる。

個室内は十分な広さがあり、緑タイル張りで、カーテンで仕切る方式。棚にはボディソープなどが置かれている。脱衣所となる空間もあるため、バスタオルや着替えをフックにかけられるので、ストレスフリーでスムーズなシャワー時間が過ごせる。


洗面台とトイレは別のスペースにまとまっていて、洗面台の数も多め。共用のトイレには男性用小便器も併設されている。

朝食は中庭のテーブルで
朝食は8:00から10:00まで、バーカウンターで提供される。自家製のヨーグルトとジャムを使い、食品ロス削減のため使い捨てプラスチックを減らしていたり、コーヒー豆はチェンマイ北部の地元農家から仕入れられている。

実際に食べた朝食は、食パンとフルーツ(スイカ・ドラゴンフルーツ・キウイ)、自家製ヨーグルト、コーヒーのセット。バーカウンターで受け取り、中庭のテーブルで、芝生と木々に囲まれながら食事ができる。

料金・評価
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 部屋タイプ | Dormitory 8-bed(mixed) |
| 宿泊料金 | 約2,630円/泊(2泊合計1,053.28THB/約5,266円) |
| 宿泊日数 | 2泊 |
| 特典 | 直接予約で7%割引・無料WiFi・朝食 |

料金は2026年5月、直接公式WEBサイトでの予約割引適用時点のもの。時期や予約サイトによって変動する。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 価格 | ★★★☆☆ |
| ロケーション | ★★★★☆ |
| 設備 | ★★★★★ |
| 清潔さ | ★★★★★ |
| リピート度 | ★★★★★ |
1泊2,000円台で、チェンマイでNo.1の充実した設備と朝食がつく。また、ベッド脇の電源やウォーターリフィル、洗濯を干すスペース、SHAREING STUFF精神と仕組み、共有キッチンなど、経営者自身が旅人で、細部までゲストの旅人の心を掴む。さらには、地元コミュニティに根ざした朝食や、無料ヨガクラスと直接予約による地域支援の仕組みまで含まれる、ホスピタリティに満ちたスタッフがいるホステルだ。
長期滞在者だけでなく短期滞在者にも、すべての旅人へおすすめでき、THE YARDERになることが間違いない、チェンマイNo.1ホステルだ。
📍基本情報
| 名称 | THE YARD(บ้านญาติ โฮสเทล เชียงใหม่) |
| 住所 | Prapokkloa Rd., Mueang Chiang Mai 50200 |
| チェックイン | 14:00以降 |
| チェックアウト | 12:00まで |
| 部屋タイプ | Dormitory 8-bed(mixed) |
| 朝食 | 8:00〜10:00 |
| 無料WiFi | あり(実測310Mbps) |

